世の中の多くの人は、競馬に詳しくなり馬のことが分かるようになれば馬券が当たってお金を稼げると思っているようです。
しかし、それは違います。競馬の知識・馬の知識と馬券の上手下手は全く関係がありません。
もし、馬の事に詳しいと馬券で勝てるならば「世の中の調教師・騎手は全員大金持ち」になっているはずです。(中央競馬の関係者でも地方競馬や海外競馬の馬券は普通に買える)
元調教師・元騎手がテレビで予想や解説をしていますが、馬券の結果はその辺のおっさんと大差ありません。
競馬新聞の記者はどうでしょう。いろんな騎手・調教師・厩務員から直接直前の状況を聞いています。彼らの馬券の結果はどうでしょう。勝ってはいないと思います。
もし、新聞記者が当たりまくって大金持ちになっていたらこんな商売が認められるわけありません。それくらい競馬の情報と馬券の結果は関係がないのです。
馬券の上手下手は「料理とお金の関係」に似ていると思います。
料理のとても上手な主婦が定食屋を開いても上手くいくとは限りません。
主婦は、今ある食材で簡単に素早く調理することはできますが、それだけでは商売にはならないのです。
食材の値段、料理の売値、家賃、食材の仕入れルートの確保、店の場所など、家庭料理とは全く違う要素を考えなければいけません。
食ったことはないですが、とても美味しいと思われるミシュランで★付きレストランとして紹介された店でも次の年には30%が閉店しています。
料理の場合、味だけではなく場所・原価・売価・回転率・家賃などで儲かるかが決まります。
高単価、低客数の高級レストランにするか、ファミレスのように低単価・高稼働にするかで商売の仕方も変わってきます。
駅前の立ち食いそばはたいして美味くもないのに商売としてやっていけてます。
吉野家なんてほとんど牛丼しか売っていないのにあのように商売ができています。
吉野家の牛丼はとても旨いですが、料理としてはどうでしょう。
競馬情報も料理もいろいろ詳しければそれだけでお金が増えるということはありません。